「留学生誘致に走るのもいいが、ちゃんと勉強できるような環境づくりが急務」

丸1か月、ブログを休んでしまいました。ぼちぼち復活します。仕事が多忙であったのと、そのために落ち着かなかったからですが、そう余裕ができたわけでもありません。

この1か月の間にもこのブログに多数のアクセスがあり、本当にありがたく感じています。

さて、表題を見ると、日本のことのようにも思えますが、これは12月13日の韓国「東亜日報」の記事のタイトルです。*1

同紙は、韓国での外国人留学生の差別の実態を同紙で取り上げた慶熙大学で学ぶ25歳の中国人の女子留学生、賀云さんが初の留学生ソウル代表として選ばれたという話題を伝えています。記事では明確ではないのですが、どうやら、慶熙大学の留学生会の代表ということらしいです。

賀さんは「韓国人学生から1対1で韓国語を教えてもらうメンター制を実現し、留学生が一生懸命勉強したのに韓国語が理解できなくて挫折してしまうようなことは避けたい」と同紙に語ったそうです。メンター制を通して韓国語のレベルアップを図る他、経済的に厳しい留学生向けの奨学金の増設、世界各地の文化を考慮した食事メニューの多様化、外国人専用科目の増設などを留学生代表として公約に掲げているのだそうです。

賀さんは、韓国人学生と留学生との間のコミュニケーションのギャップの改善を取り上げ、韓国人学生と留学生それぞれの側からの改善の姿勢をの必要性を指摘しています。

慶熙大学側も「これまで外国人学生政策が学校の目線で行われてきたのも事実」とし「学生の目線から外国人留学生政策を立てるため、先月、韓国人外国学生を対象に交流活性化のためのアイディアを公募し、受け付けた30余のアイディアを一つずつ実現していくつもり」と同紙に語ったとの報道です。

どうも記事の内容には、タイトルにあるような「留学生誘致に走るのもいいが」といったことはありませんが、これは、韓国紙にしばしばある執筆者の主観なのでしょう。

いずれにしても、このところの中国の漁船の問題から発している中韓の感情的な対立が、さらに高まらないように、留学生たちも中韓の橋渡しになってくれればと考えます。

*1:「留学生誘致に走るのもいいが、ちゃんと勉強できるような環境づくりが急務」201.12.13 07:56 http://japan.donga.com/srv/service.php3?bicode=040000&biid=2011121365588