2011-10-01から1ヶ月間の記事一覧

のんびり、ゆっくり、でも、間に合っているような……。

このブログを丸10日休んでしまいました。何かあったのかとのお問い合わせを何人かからいただきました。ご心配をおかけしてしまい、済みません。いえ、元気ですし、とくに何もありません。たぶん、精神的に、ちょっとアクティブではなかっただけか思います。…

情報が多すぎるとき

情報が少ないときは、情報がないと不満を持つものですが、ぎゃくに情報が多すぎるときには、人はあまり不満を持たないもののようです。しかし、多すぎると、その情報の海、あるいは、洪水の中で、本当に大切で必要な情報を見逃してしまったり、見失ってしま…

「100年先のことを考えるなら人を育てよ」

中国の戦国から漢の時代に『管子』*1は成立したといいますから、今から2千数百年前の書物です。その中に記されたこととしては、「倉廩實、則知禮節。衣食足、則知榮辱」などが有名ですが、また、「一年之計、莫如樹穀。十年之計、莫如樹木。終身之計、莫如樹…

外国人1万人、航空券無料で日本に招待も悪くはないかも知れないけれど……。

10月10日の読売新聞の報道によると、観光庁は、震災後に激減している外国人観光客の回復を狙って、2012年度に全世界から、旅費無料で1万人の一般観光客を日本に招待する方針を固めたということです。主にインターネットで募集し、応募者の旅行計画などが審査…

「冬ソナ」「チャングム」に負ける 多国籍化進む韓国の韓国語教育機関

韓国の聯合ニュースが10月7日に伝えたところでは、従来、中国からの留学生が圧倒的に多かった韓国の韓国語教育機関では、このことろ多国籍化が進んでいるとのことです。もちろん、この背景には、中国からの留学生が相対的に減っているということもあるかと考…

2012年度中国政府派遣留学生 1万6000人に拡大へ

10月7日の新華網によると、中国は来年の「国家公費留学生」派遣規模を今年の1万3000人から1万6000人に拡大し、また、優秀本科生の海外交流事業を立ち上げて試行するとのことです。いわゆる「中国政府派遣留学生」を3000人増やすという意味です。その報道によ…

インド人は日本に留学するか?

インド人の留学先としては、その数、10万人を超えて中国人留学生についで多数を占める米国、旧宗主国の英国、一昨年のカレー・バッシングと豪ドル高のせいで、昨年来、数が下向いている豪州などの英語圏への留学が圧倒的に多いわけですが、このところ、英語…

「カタリスト」の役割、再び

カタリスト=catalyst(触媒)とは、もともとは化学用語で、「それ自体は変化しないけれど、他の物質の化学反応の仲立ちとなり、反応の速度を速めたり遅らせたりするもの」のことを指します。身近で分かりやすいものの例としては、酵素を触媒として糖からア…

留学生採用予定企業3〜4割 マイナビ調査

この5日に(株)マイナビ(旧(株)毎日コミュニケーションズ)が発表した企業の留学生の採用方針の調査結果によると、2012年度に留学生採用を予定(または検討)する企業は3〜4割であることが分かりました。2012年卒採用で留学生を「採用した(する予定)」…

欧米的な経済統計に表れないもの

去る9月6日に大和総研のホームページに「お金の使い道からみたASEAN主要国の違い」という統計資料が出ました。*1これはこれで、データを子細に見ると、たへんに興味深いものですし、こうした統計数字の存在の意義を決して否定するものではありません。ただ、…

「イオン・スカラシップ」とアジア戦略の展開

イオン・グループには「1%クラブ」という1989年から継続している活動があります。これは、イオン・グループ各社が拠出した税引前利益の1%を使って、「環境保全」「国際的な文化・人材交流、人材育成」「地域の文化・社会の振興」などのさまざまな活動をす…

中国人留学生の米から加・豪へのシフトは起こるのか?

英ブリティッシュ・カウンシルの最近のレポート"Students in Motion"*1で予測しているように、2015年までに、本当に中国から英語圏への留学のトレンドは大きく変わるのでしょうか。"Students in Motion"は高価なため、個人的には一般にあまり読まれないので…

日本人留学生に海外で日本語や文化を教えさせる?!

去る9月29日の読売新聞によれば、文科省は、アジアを中心とした海外の大学に留学する日本人学生に、現地の学校や企業で日本語や文化を広める指導役を担わせる制度を新設する方針を固めたとのことです。*1各国で「知日派」となってくれるような人材を育成する…

奨学金支給の意味を勘違いしていないか?

先週、奨学金団体の連携について触れましたが、そもそも奨学金を何のために出すのか、という基本的理念が、じつは必ずしも明確ではない気がします。「奨学金」とひとくちに言いますが、留学生に出ている奨学金には、日本政府(文科省)奨学金*1やJASSOの私費…

後継者育成と世代交代

組織で仕事をする場合、後継者の育成についてはどこでもかなり頭の痛い問題であるような気がします。一般的に言えば、40代が最も仕事が出来る年代であると言えますが、もちろん、30代でも50代でも、あるいは、60代、70代で優れた仕事をする人もいます。また…