留学生採用予定企業3〜4割 マイナビ調査

この5日に(株)マイナビ(旧(株)毎日コミュニケーションズ)が発表した企業の留学生の採用方針の調査結果によると、2012年度に留学生採用を予定(または検討)する企業は3〜4割であることが分かりました。

2012年卒採用で留学生を「採用した(する予定)」の企業は、日本人留学生が8.4%、外国人留学生が10.7%、現地大学生が2.9%で、とくに上場企業では外国人留学生の採用は27.1%で、日本人留学生の18.1%を9.0ポイント上回っています。

また、2013年卒採用では、留学生を「採用する予定」と決めている企業は、日本人留学生・外国人留学生とも8.8%で、現在「検討中」とする企業も少なくなく、日本人留学生では30.6%、外国人留学生では24.0%が2013年度採用を検討しているということです。

マイナビでは、「急激な円高や国際競争の激化による海外への事業展開が進み、留学生採用へのニーズは年々高まっている。今後この傾向はさらに加速するとみられる。」としています。*1

この結果は、去る9月15日に(株)ディスコが発表した「外国人留学生の採用に関する企業調査」の報告書「外国人留学生採用、引き続き拡大傾向に 来年度は4 社に1 社が『採用する』予定」よりも留学生採用予定の企業が増えているデータとなっています。*2

ただ、いずれの結果を見ても、日本企業がますます日本人の海外留学経験者や海外から日本に留学している人たちを採用したいとする傾向は顕著で、日本企業が国際的に活躍できる人財を必要としていることはきわめて明白となっていると言えます。

日本の教育機関がこうした企業のニーズにどう応えられるかがたいへんに重要なポイントの一つでしょう。

*1:2012年卒マイナビ企業新卒内定状況調査 http://saponet.mynavi.jp/release/naitei/data/naitei_2012.pdf

*2:外国人留学生採用、引き続き拡大傾向に 来年度は4 社に1 社が「採用する」予定 http://web.disc.co.jp/topics/gairyu_20110915.pdf