≪エクソダス≫
震災後10日間で、成田からの入国者が昨年同期に比べ約6割減少したことは、3月中に報道されていました。「成田、外国人の入国6割減少 震災後、出国は増える」(2011年3月24日 共同通信)http://www.47news.jp/CN/201103/CN2011032401000802.html
各国大使館は、自国民に日本からの出国をうながし、在京大使館自体も一時閉鎖したり関西に避難したりしたところもあります。3月末時点で、次の在京大使館が一時閉鎖しました。
アジア: ネパール
欧州: クロアチア、コソボ、スイス、ドイツ、フィンランド
中東: バーレーン
アフリカ: アンゴラ、ガーナ、ケニア、ナイジェリア、ナミビア、ブルキナファソ、ベナン、
ボツワナ、マラウイ、モーリタニア、モザンビーク、リビア、リベリア、レソト
中南米: エクアドル、グアテマラ、ドミニカ共和国、パナマ
米国務省も、都内在住の大使館職員家族に対し、「自発的な離日」や日本国内他地域への移動を認めています。
知人から聞いた話では、外国人社員が半数の企業で、外国人社員が一時帰国ではなく、会社を辞めて帰国してしまい、その会社は存亡の危機にあるということです。
私の周辺でもとりあえず一時帰国した留学生たちが多くいます。本人というより、国の両親などから強く帰国を求められて、という例が多いように感じているのですが。また、大使館が主導して大阪に留学生を集めて帰国させたサウジアラビアのような国もあります。
RJCのメルマガによれば、3月12日から1週間で留学生の出国者は、計3万3293人で前の週より約5倍に増え、19日から1週間も2万6806人が出国し、この2週間の出国者数は計6万人を超え、留学生の3分の1が日本を離れたことになるということです。http://www.immin.jp/article/13956414.html
まず、原発事故を収束させないと、この流れは変えられないでしょう。そして、その後をどう処理していくのか、明確な方針を立てていく必要があります。