「ベトナム」の可能性

明日から、ホーチミンハノイに行ってきます。インターネットが使えるはずの宿に泊まりますが、日記の更新は難しいかも知れません。

あちらでは、大学・日本語教育機関・元日本留学生の皆さんなどにお会いする予定です。ベトナムと日本の学生や若者の交流をどうしたら、もっと盛んに出来るのかがテーマです。

ベトナムとの交流に関心を持ち始めたのは、かなり最近のことです。

最初のきっかけは、元日本留学生と彼の仕事のパートナーとの出会いにあります。去年の7月半ばに、彼らは私がいた事務所を訪ねてきました。ほんの9か月前のことです。

元留学生は国費留学生として高専で勉強するために国際学友会日本語学校(現JASSO東京日本語教育センター)で15年前に日本語を勉強したと話しました。高専卒業後、国立のトップの理工系大学で修士を修了し、日本の有名企業で仕事をし、その後、彼の友人たちとベトナムでIT企業を興したのです。

彼と同行した日本側の仕事のパートナーは、たいへんに熱意があり、明るく、積極的で、また関西流のユーモアあふれる人でした。

私は、この二人と、すっかり意気投合してしまい、その後も、それぞれにお会いして、いろいろ話すこともありました。

もちろん、それまでもベトナムは好きで、北部を除いては旅行もしていましたし、仕事でも出張していました。しかし、彼らとの出会いで、ベトナムがさらに気になる国になり、ベトナムに関する本をいろいろ読んだり、また、ネットの情報やニュースが気になるようになりました。

中国には千年も侵略され、フランスの植民地になり、日本の南下政策の犠牲になり、ベトナム戦争で傷めつけられ、中越戦争を戦ったにもかかわらず、ドイモイ政策以降、目覚ましい発展を続けている国。人口は約8000万人で、ベトナム戦争後に生まれた世代が、人口の半分を占める若い国です。

まず、日本人のメンタリティーと馴染みやすい真面目な性格と柔軟性、教育熱心で、コツコツと努力する点などは好意を持てます。それと常に楽観的な面もあるのが、深刻になりすぎず、こちらの気持ちも救われる思いがすることもあります。

たぶん、こうしたことが今日の目覚ましい成長を支えているのではないかと考えてしまいます。

そんなわけで、もともと私は東南アジア一帯は好きなのですが、ともかく、まずはベトナムとの交流の活発化に何らかのお手伝いが出来ないものかと考えているわけです。

今回の訪越でも、既知の皆さんとは、日越交流を進めるために、さらなる親交を深められ、また、新たな出会いがあることを期待しています。