3か月ぶりのホーチミンシティー

この1月に来て以来のホーチミンです。初めて訪れたのは1990年くらいだったでしょうか。ある財団に頼まれて、こちらの工科大学の学生に奨学金を出す話を、当時の学長たちにしに来たときです。

'86年にドイモイ政策が開始されましたが、当時はまだその経済的な効果が目に見えるほどにはなっていませんでした。ただ、たしか、その前後からコメの輸出国になったはずです。

当時、街には、まだ高層のビルもありませんでしたが、人々は活発に行き交い、ホンダのバイクの数に圧倒されました。その頃までには、私は、すでに多くの東南アジアの街を訪ねていましたが、それらのどことも違う印象を受けたのです。ただ、それが何だったのかは、よく分かりませんでした。

人々の熱気や明るさは東南アジアには共通に見られます。しかし、それとは違う、何か真摯で着実なものがこちらの人たちの間にはあるように直感したのかも知れません。

その後、何度となく、ホーチミンと中部の街々を訪れているうちに、その思いは確信に変わりました。もちろん、経済の成長も目覚ましく、都市部のインフラ整備も着実に進んでいる様子が分かりました。

しかし、だからと言って、まさか私がベトナムと深く関わることになるとは、一昨日、書いたように、1年前にもまだ夢想だにしませんでした。

これから、どう展開していくことが出来るのか、それは神ならぬ身の分からないところですが、出来る限り、力を注いで行ってみようと考えています。