在外の日本大使館は、「風評被害」に対し、どんな広報をしているのか?

引き続き、海外広報について考えています。

例えば、在ベトナム日本大使館のホームページを見てみると、震災関連の広報としては、フロント・ページに次のようなものがあります。

東日本大震災について
東日本大震災のお見舞いについての谷崎大使謝辞(2011.3.18)
東日本大震災に対する義援金の受付について(2011.03.18)
ベトナムからの支援に対する菅総理の感謝メッセージ(2011.04.11)
•松本外務大臣によるインターナショナル・ヘラルド・トリビューンIHT)紙(4月30日〜5月1日付)への寄稿文(英文)(2011.05.02)
•外国人の目からみる今の日本(2011.05.18)
 http://www.vn.emb-japan.go.jp/index_jp.html
•Thông tin liên quan đến trận động đất ngoài khơi Thái Bình Dương khu vực phía Đông Bắc Nhật Bản
•Lời cảm ơn của Đại sứ đối với sự quan tâm thăm hỏi của các cơ quan, đoàn thể, cá nhân đối với động đất tại Nhật Bản(18/03/2011)
•Tiếp nhận đóng góp hỗ trợ thiên tai động đất ngoài khơi biển Thái Bình Dương vùng Đông bắc Nhật Bản(18/03/2011) 
•Lời cảm ơn của Thủ tướng Nhật Bản Naoto Kan đối với sự hỗ trợ của chính phủ và nhân dân Việt Nam (11/04/2011) 
•Thông tin liên quan đến mức độ an toàn phóng xạ (09/04/2011) 
•Bài viết của Bộ trưởng Bộ Ngoại giao Nhật Bản Takeaki Matsumoto được đăng trên báo International Herald Triburn số ngày 30/4 đến ngày 1/5 (02/05/2011) 
•Nhật Bản hiện nay qua con mắt người nước ngoài (18/05/2011)
 http://www.vn.emb-japan.go.jp/index.html

どうにも気になるのは、上のベトナム語版の情報は、クリックすると英語になってしまったり、ベトナム語で書いてあってもせいぜい1ページ程度であって、いったいベトナム人が見たら、大量の英語の情報を読む気になるのだろうか、ということです。

また、そのページの下のほうの「外国人の目からみる今の日本」はYouTubeFacebookも使って意欲的だとは思いますが、ご覧になるとお分かりのように、YouTubeは、ほとんど英語ですね。もっとも、YouTubeは中国では統制がかかっていて見られないので、中国語版を作るのはあまり効果的ではないかも知れませんが……。

ただし、Facebookには、英語のほかに、中国語、フランス語、タイ語もあります。ところが、残念なのは、これらはすべてJNTO(日本政府観光局)のものであり、観光振興が趣旨であるということです。

もちろん、3月の来日外国人客数は昨年同月比50.3%減、4月は同62.5%減という観光収入の激減は国内の観光産業にきわめて深刻な影響を与えていますから、当然、回復を図る手段が講じられて然るべきですが、その他の分野の広報は、どうなっているのか気になります。

長くなるので、他の在外日本大使館については省略しますが、ベトナムの場合とあまり変わりはないようです。

昨日も書いたように、「オール・ジャパン」としての留学生受け入れ振興策を進めないと、世界の知日派養成が何年も遅れます。