大阪の元中国人留学生、石巻の大川小学校児童を長期支援へ

「留学生時代、多くの日本の人に助けてもらった。そんな家族のような暖かさを、傷ついた子どもたちに伝え、笑顔を取り戻せる手伝いができたら」と中国人の元留学生たちが支援に立ち上がったとの話が22日に報じられました。

産経新聞によると、中国から大阪府立大に留学して、卒業後も大阪付近で働く元留学生たちが、震災の大津波で全校児童の7割が死亡したり、行方不明になったりした宮城県石巻市立大川小学校で生き残った子どもたちを長期的に支援しようと、基金の設立に奔走しているということです。

子供たちが高校を卒業するまで、毎年100万円援助するほか、子どもたちを中国に招待するなどの交流事業も検討しているとのこと。

15年前に留学し、現在は中国進出企業のコンサルタントなどを行う司馬素素さん(38歳)が、大阪府守口市で石材貿易を手がける元留学生仲間の王偉さん(41歳)に呼びかけたのがきっかけだそうです。

中国琵琶の演奏もする司馬さんは、これまでも四川大地震の際にはチャリティー・コンサートを開催したり、故郷の内モンゴル自治区に日本の書籍を贈ったり、日中交流を深めようと活動してきたとのこと。

今回、ニュースで大川小学校のことを知り、「子どもたちは深く傷ついているはず。なにか支援をしたい」と王さんに相談。2人の息子を持つ王さんも賛同し、子供たちが大人になるまで長期的に支援していけるよう基金を設立することを決め、元留学生仲間や友人らに協力を呼びかけているということです。

問い合わせ先、事務局を務める谷内岳鸞さんまで。電話090-3828-5960

ときに問題視されることもある中国からの留学生や仕事をしている人たちもいることはいるのですが、どこの国・地域の出身者でも、人の温かい心や優しさには変わりはないはずです。こうした支援の輪も広がっていくといいですね。*1

 元中国人留学生、宮城の大川小児童を長期支援へ(2011年5月22日 産経新聞)
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110522-00000534-san-soci

*1:他の情報がないので、ほとんど産経のニュースを使わせていただきました。