「グローバル人材育成推進会議」スタート

政府は昨26日、「第1回グローバル人材育成推進会議」を開催しました。

枝野官房長官によれば、この会議は同長官を議長とし、とくに若い人たちを中心に「内向き志向」が強まるなか、また、今回の大震災の影響もふまえて、日本人学生の海外留学を増加させるための方策、留学からの帰国者が日本の国内で能力を発揮できるようにするための方策、そして、震災の影響による外国人留学生の日本離れへの対応などを検討する予定だということです。6月中に中間的な取りまとめを行う予定。

とくに企業、大学関係者にこの間の全体としての「内向き志向」の状況から脱却して、グローバルな人材が今後育っていくように、それぞれの個々の企業の目先の利害を超えて、中長期的な日本経済、日本社会の発展の観点から様々な協力を政府をあげてお願いしていきたい、と枝野さんは記者会見で述べています。

会議の冒頭では、外国で学ぶ日本人留学生が減少していることを念頭に「内向き思考の人が年々増えてきてしまっているのではないか。グローバル人材の育成は日本ブランドの創造を担い、国と国の絆の基礎ともなる」と枝野さんは述べたそうです。

この会議では、震災で減った外国人留学生を日本に呼び戻すための環境作りについても検討するということです。

趣旨はまことに結構。では、具体的にどのようなメンバーにより、どう検討を進めるのか、そして、何をどう実行するのか、注意深く見ていきたいと思います。

枝野官房長官の会見全文〈26日午前〉(2011年5月26日13時4分 Asahi.com)http://www.asahi.com/politics/update/0526/TKY201105260268.html