日本人留学生の求人活況 説明会の参加企業5割増

海外留学を経験した日本人学生の採用を希望する日本企業が増える傾向にあるようです。

日本経済新聞によれば、毎日コミュニケーションズが6〜7月に開いた説明会の参加企業は188社と前年比で46%増え、2008年の144社を上回ったとのこと。大阪と名古屋での説明会では「地元の中堅・中小企業の参加が目立った」ということです。*1

また、ディスコが6月末に東京で開催した説明会には大手や外資系を含めて、前年比48%多い184社が参加したとのこと。*2

さらに、紹介大手のリクルートエージェント*3に寄せられた求人は6月末時点で52人と前年同期比13%増えたとも報道されています。*4

日本から留学して海外にいると、どうしても就活はしにくく、就職を考えて海外留学を躊躇する学生も多いわけですが、企業の海外への進出傾向は、大企業だけではなく、中小企業でも珍しいことではなくなっています。

したがって、国際経験のある若者を採用する必要に迫られている日本企業はますます増えているわけですから、企業のこうした新規採用の傾向が続けば、就活を心配して海外留学を敬遠する日本人学生も減っていくのではないかと考えます。

ディスコは、ボストン、ロサンゼルス、ロンドンでもキャリアフォーラムを開催してきていますが、一時帰国者が多い夏休み中などに国内で開催するこうした説明会も、海外留学中の日本人学生に多くの企業を知る良い機会となっているはずです。

日本企業では外国人留学生の採用も増えていますし、くわえて日本人の海外留学経験者を採用する傾向も強くなれば、日本企業の柔軟性やバイタリティーも増し、国際的な適応力もついていくのではないかと期待されます。