震災復興をPRするには

震災からちょうど5か月目の8月11日の中国主要紙に震災復興PRの全面広告が掲載されました。電通の制作で、従来の政府広報よりもシンプルで、評価する人もいるとか。
政府による、こうした広報も続けていく必要があります。ただ、恐ろしく経費もかかるでしょうし、政府の広告だから良いことしか載せないだろうと思われることでしょうから、並行して在日中のより多くの人たちからの生の声を発信する努力も多様なチャンネルで続けることが大切だと考えます。

それには、どうすべきか。

まず、日本をある程度理解していて、日本語の情報を取れる外国人の目や耳に入ることを、その人の母語で伝えてもらうことが最も効果的だと考えます。

その意味では、例えば東京のカイ日本語スクールの「KAI Gambalog!」*1 のような留学生自身の目で見たことを自由に発信できる方法を、より多くの日本語学校や大学が採ることも大いに意味があることです。ご覧になればお分かりのように、内容的にはとくに震災復興について強調することもなく、日常的な日本での生活を留学生の目で書いたり写真を載せているだけなのですが、いかにもPRくささを感じさせるものよりも海外からも好感されて受け入れられることでしょう。

あるいは、前に提案したように*2、海外から若い人たちを受け入れ、日本語入門速成クラスと地域の人たちと触れ合える旅行とを組み合わせたプログラムに政府が助成し、より安価に日本の現実に触れてもらい、その体験をネットを使って広めてもらう事業も意味がある試みだと考えます。

さまざまな手段を使って、バイアスのかかっていない日本の実情を広報できれば、それが最も良い復興PRになるのではないでしょうか。

*1:KAI Gambalog! http://www.kaij.jp/gambalog/

*2:スタディー・ツーリズム」は、どうだろうか? http://d.hatena.ne.jp/keishu48/20110629/