就活と美容整形ブーム-中国

以前、ソウルに行くと言う私に、男の韓国人留学生が助言をしてくれました。

「韓国に行くと可愛い子がおおぜいいるけれど、90%は整形だから、騙されないように注意して下さいね。」

「だったら、君たちだって注意しないといけないでしょう? もし、気に入った女の子がいて、整形かどうか確かめるにはどうしたらいいの?」

「子どものときの写真を見せてもらったり、その子の母親に会えば、だいたい分かりますよ。」

「なるほど。でも、恋人や奥さんが美人であることは悪くないでしょう? しかし、整形じゃなぁ…。もちろん、君とうまくいく良い性格であることがいちばん大切だろうけど。」

「そうですね。見かけと中身と、両方とも大事ですよ。」

韓国では、よく美容整形手術をすることは日本でも知られていますが、じつは、中国での美容整形の件数は、経済レベルの上昇と共に世界一の米国に追いつきそうな勢いのようです。もっとも、それに比例して美容整形に関する訴訟件数も増えているそうですが。

去る8月18日のロイターが報じるところでは*1、国際美容外科学会*2の2009年の統計によると、中国での美容整形手術件数は米国に次ぐ世界2位で、中国衛生部によると、去年、中国での美容整形の件数は300万件。そのうち、昨夏、北京で整形手術を受けた人の8割は学生だったとのことです。

手術の内容は、米国では、豊乳手術や脂肪吸引手術が多いのに比べて、中国では、目や鼻の整形が多いということです。美容整形は、結婚や就職に有利だというのが、その理由とのことで、親がその経費を出すことも多いのだとか。

今や必ずしも景気が良い業界ばかりではない中国で、女性が整った顔になって、良い仕事を得られたり、良い結婚相手に出会えるのなら、たとえ、将来生まれてくる子どもが、母親とはあまり似つかない顔であっても、また整形手術をすればいいのかも知れませんし、私も、美容整形を必ずしも否定はしませんが、やはり中身が伴わないと意味がないし、あまりに外見ばかりにこだわるのは残念な気もします。

もっとも、韓国から見ると、中国の整形ブームは「韓流」の影響とのことで、美容整形の「本家」は韓国だという意識があるようです。*3

よく分からないのですが、最近の中国や韓国から来る女子留学生は、昔と比べて美人が多いのでしょうか?

週末なので、ちょっと軽い話題でした。あ、いつも、そう重くはないつもりですけれど…(^^ゞ

*1:Snip and tuck: young Chinese seek perfection http://www.reuters.com/article/2011/08/18/us-snip-tuck-young-chinese-seek-perfecti-idUSTRE77H4SX20110818 (Aug 18, 2011 Reuters)

*2:国際美容整形学会 http://www.isaps.org/

*3:「中国人の整形フィバー」(2011.04.26 東亜日報日本語版)http://japan.donga.com/srv/service.php3?biid=2011042613748