海外留学志向が回復の兆し?

昨日の産経ニュースによると、若者に留学志向が回復の兆しを見せているそうです。*1

記事によれば、今年に入り海外留学の説明会参加者やエージェントへの相談者が1〜3月期には昨年比2〜3割増のエージェントもあり、就職難と企業のグローバル化の加速が学生の意識を高めているといいます。

そのエージェントでは震災直後の3〜5月も、ほぼ昨年並みの相談件数だったとのこと。

また、別のエージェントの5月下旬の東京での留学フェア来場者数は、昨年より2割程度多かったと報じています。

そのエージェントは、長期の留学を希望する学生の場合、認定留学制度を利用して、3年生のとき1年間、休学して英語圏へ行くケースが増えていると言っているそうです。

日本人の海外留学者数は2004年のピーク時から減少を続け、2008年に海外の大学などに留学した日本人は2007年より11%減の6万6833人であり、学生の「内向き志向」と、不況や就職活動の早期化などの影響が指摘されていたとしています。

採用する企業のほうでは、ご承知のように、社内での公用語を英語にしたり、昇進にTOEICの一定以上のスコアを条件としたり、海外進出や国際人財と共に仕事をすることを前提とする企業も出てきています。こうしたグローバル化の潮流に対応しようという学生側の姿勢も出てきていると解釈することもできるかも知れません。

同記事では少数のサンプルなので、全体の傾向が実際どうなのか、まだ、はっきりとは分かりませんが、確かに、グローバル化の流れは日本が置かれている現実ですから、若いうちにどんどん海外に出てさまざまな経験をし、語学力を高める努力をすることは、仕事をするようになってからも大いに役立つに違いありません。

*1:「若者に留学志向が再燃 語学力+異文化体験で強み」2011.9.1 08:26 産経ニュース http://sankei.jp.msn.com/life/news/110901/trd11090108290003-n1.htm