「米国の中学・高校に留学する中国人学生、5年で100倍」

ベトナムから一昨日帰国し、その日のうちにセミナーがあったり、昨日も仕事でバタバタしていてブログへの復帰が遅れました。

ベトナムでの成果は、折に触れて記していきます。

11月1日の人民網日本語版によると中国から米国の中学・高校に留学する人の数が、この5年で、何と100倍に増えているのだそうです。*1

「100倍」と言うと驚きますが、つまり、2005-06年度には、米国の中学・高校に通う中国人学生は65人だったものが、2010-11年には、6725人になったとのことです。

しかし、確かにこの勢いで増え続けるとすれば、数年内に相当な人数の中高生が米国に留学する可能性はあります。

しかし、果たしてこれは中国にとって望ましいことなのかどうか、私自身は、やや疑問に思います。

少しでも良い教育や国際的な教育を受けさせたいという気持ちの表れなのでしょうけれど、とくに中学生の時代に親元を離れ、仮にそのまま大学まで進学するとすれば、中国でのことは十分な経験もなく、いったいその子どものアイデンティティーはどうなってしまうのだろうかとも考えてしまいます。

中国社会には戻らない、という前提の人も少なくないのかも知れませんが、こうした傾向が続き、非常に多くの若者が中国から米国に移動するようになるということは、中国政府としてはどう考えているのだろうかと他人事ながら気になることは確かです。

*1:米国の中学・高校に留学する中国人学生、5年で100倍 http://j.people.com.cn/94475/7631861.html http://j.people.com.cn/94475/7631862.html