日本留学情報の発信が、まだ足りない!

今日、友人を介して中国で日本留学ガイドを出版する準備をしている方々とお会いしました。

中国からはたいへん多くの留学生が来ているのはもちろんですが、中国政府公認の留学エージェントも1,000を超えるとのお話でした。

ただ、やはり公平で正しい情報が必ずしも行き渡らず、日本留学希望者たちは、質の良いエージェントの適切な助言が得られるか否かにより、その留学の成否も大きく左右されてしまうということのようです。

32年前に当時のAIEJに「留学情報センター」が設置され、海外からの問い合わせも次第に多くなり、翌年、"ABC's of Study in Japan"という英文の小冊子を作成し、英字紙等にも何度も取り上げられ、おおかたの好評を得たので、翌年、中国語版とハングル版を作ろうとして当時の関係者たちに反対されたことを今もってよく覚えています。

理由は、「おおぜい来ているということと来てほしいこととは違う」というものでした。留学生受け入れ担当者が、何というアジア人差別!

もちろん、その関係者がご存命かどうか知る由もありませんが、何れにせよ今は昔の話です。

その後、英文による大学案内"Japanese Colleges and Universities"を編著し、改訂しつつ何年か(株)丸善のご協力を得て出版しましたが、そのうち、経費が安いウェブ版になり、今日も続いています。

それだけに限らず、今は、JASSO、外務省、アジア学生文化協会などのウェブによる情報発信が主流になりつつありますから、これについても、情報をますます充実していくべきでしょう。

今日お会いした方々は、日中国交回復40周年のために、より適切な日本留学情報を中国の留学希望者に提供したいとの熱意をお持ちでしたので、もろ手を挙げて賛成しました。

中国からの留学には、私は直接関わってはいませんが、こうした正しい情報提供は、どの国・地域を対象にしても、どんどん進めるべきだと考えます。透明性のある日本留学情報の提供を進めることが、健全な日本留学を育てると信じます。