日本への留学が減っている原因は、じつは、これだ!

日本留学が減っている要因にはいくつも考えられます。しかし、その最大の原因は何なのでしょうか。

原因を絞って特定するのはきわめて困難であることは百も承知の上で、あえて挙げれば、次の3つでしょう。

1.一貫した国際教育交流政策がない。あるとしても、実効性が弱い。

2.省庁縦割りの政策により、投資効果が見えにくい。

3.民・学・官などのセクターは分断され、日本留学の魅力が無駄に費えてしまっている。

「3.11と放射能汚染」も「円高」も「春入学」も、じつはそう大きな問題とは言えないと私は考えます。日本全体の魅力が一時よりなくなっているとも思いません。

上の1については、例えば英国のブリティッシュ・カウンシルのような機関があって一貫した国際教育交流留政策を強力に推進できる仕組みが日本にもあれば、かなり解決できますが、日本の政府関係団体はすべて中央官庁の下にぶら下がっている形態のために、それが非常にやりにくくなっています。

2と3は、1の問題の背景と同様です。

では、どうすればいいのか。

これは、じつは役所の問題ではなく、政治の問題なのです。国際教育交流政策は、政治レベルの課題なのに、この国の政治家のきわめてわずかしか、これに関心を持っていないからなのです。

その働きかけをするのは、これに関わる私たちだと考えています。

さぁ、どうしましょうか……。これから、考えながら、ぼちぼち、アイディアを出していこうと思います。