留学生の高校への受け入れ

先日、とある私立高校の方を知人からご紹介いただいたのですが、その高校では従来、中国と韓国から留学生を受け入れて来ているそうです。そして、今後、ベトナムからも高校生を受け入れたいとのご希望をお持ちとのことです。

交換留学とは違い、日本に受け入れて、3年の課程を修了してもらおうという計画です。

東京の国立の難関大学にも日本人生徒の合格者を出している教育をしている高校で、寮も完備しているとのことで、なかなか意欲的であると感じました。

留学生でも高校を日本で終えてしまうと、もし、大学進学をするなら、留学生特別選考ではなく、日本人学生と競争して入試を受けなくてはなりませんから、相当な努力が必要でしょう。

こうした意欲的な取り組みをする学校というのは、果たしてどんな教育をしているのか興味がわきました。

そこの理事長兼校長のご著書をいただき読んだところ、たいへんな苦労人のようですし、情熱家で、厳しい教育者でもあるようなのですが、また、温かな人情味にも溢れている人となりが感じられ、ますます、その高校への関心が強まりました。

こうした教育者の下で育つ留学生は、果たしてどんな人生を歩んでいくのかな、と楽しみにもなります。

しかし、中国や韓国には経済的にも日本留学に適応できる層が、今日、十分にいることは分かりますが、ベトナムでも、そうした層が、どのくらい増えてきているのか知りたいとも思います。

そうは言っても、現に日本語学校や大学などに5,000人以上が留学して来ているのですから、高校に留学しようという層も出現しつつあるには違いないでしょう。

それにしても、昨今、ベトナムの留学エージェントが現地で法外な手数料を取って、偽造書類で留学させようと試みたり、それを警告されても、そのエージェントを使う日本語学校があるなどといった穏やかでない情報を聞くにつけ、悪質なエージェントの排除をどうすべきか等々、日々、気になることは少なくありません。